年中くしゃみなら注意…不調は「繊毛」にあるかもしれない

公開日: 更新日:

 そんなバカなと思う人もいるだろうが本当だ。ダイエー創業者の故・中内功氏やお笑い芸人のチャンス大城さんら内臓逆位の有名人も何人かいる。ドラマや小説などでもたびたび取り上げられ、刑事ドラマ「太陽にほえろ!」では三田村邦彦演ずるジプシー刑事が左胸を撃たれながら助かったというシーンを覚えている人もいるだろう。

 その原因は受精数日後の胚の中央部に現れる「ノード」と呼ばれるくぼみにある。そこには各1本の繊毛を持つ細胞が数百集まり、繊毛を高速回転運動させることで、羊水の流れを右から左に誘う。その影響で臓器の位置が決定する。

「ところが、ノード繊毛の動きが悪いと右から左への水流が生まれず、臓器配置が乱れて内臓逆位などが起こるのです」(川田医師)

■鼻炎、気管支炎、不妊、がんなどにも関係

 問題はこの繊毛は、一部を除いてほぼ全身の細胞に生えていて、ひとつの繊毛の動きが悪い人はその他の繊毛の動きも悪く、その機能不全は全身のさまざまな病気を招く可能性があることだ。これを繊毛症という。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」