他方で、遺伝リスクが「高度」の人のうち、生活習慣が「好ましい」人では、「好ましくない人」に比べて32%、統計学的にも有意に認知症の発症リスクが低下しました。
つまり、遺伝的リスクが高いと認知症の発症リスクも増加しますが、この増加は生活習慣の改善で、ある程度低下する可能性が示されているのです。
好ましい生活習慣の人では、潜在的に健康状態が良好な可能性もありますが、禁煙する、定期的に運動する、健康的な食事に配慮する、飲酒を控えるなど、生活習慣を見直すことで認知症の予防効果が期待できるかもしれません。