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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

魔夜峰央さんも公表の食道がん 野菜と果物に抑制効果が

公開日: 更新日:

 食道がんを公表する方が相次いでいます。「パタリロ!」などでおなじみの漫画家・魔夜峰央さん(66)は朝日新聞のインタビューで、今年4月に受けた胃カメラ検査で早期の食道がんが見つかったと語っているほか、タレントの堀ちえみさん(52)は今年4月、口腔がんの闘病中に食道がんも発覚。昨年末には、歌手の野口五郎さん(63)も食道がんの手術から復帰しています。

 食道がんの罹患数は、昨年の予測値で2万2300人。10万人を超える大腸や胃、肺と比べると少ない。それでいてこれだけ報道が続くのは、発症したのが芸能人だから目立つということだけではないでしょう。

 食道がんには、2つのタイプがあって、食道本来の粘膜である扁平上皮から発生する扁平上皮がんが9割。残りの1割は、胸焼けやゲップなどの症状で知られる逆流性食道炎に起因して起こる腺がんです。

 日本では少数派の腺がんは、欧米では食道がんの半数を占めています。わが国でも食生活の欧米化が定着し、肥満の増加もあって、今後、腺がんの増加とともに食道がんが増えるとみられているのです。

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