痛風発作は「飲酒」「ストレス」「病気」「薬」が引き金に
痛風発作が起きるのは男性が圧倒的に多く、肥満や高血圧、脂質異常症は痛風の危険因子です。女性は、閉経により女性ホルモンの分泌が減少すると発症リスクが高まることが知られています。
痛風発作の引き金となる血清尿酸値の上昇の原因は「飲酒」「ストレス」「腎不全」や「糖尿病」といった病気、「利尿剤」や「喘息」の薬、「小児用バファリン」などの薬があります。
また、高プリン体食も痛風発作の原因になります。プリン体の8割は体内で生成されますが、食べ物からも得られます。煮干し、鰹節、鶏レバー、干しシイタケ、白子、エビなどのプリン体が多く含まれている食べ物は注意が必要です。
痛風は夏に多いイメージをもっている人もいますが、体温が低いと尿酸塩が固まりやすくなるため、痛風発作が起きやすい。尿酸値が高い人は気をつけた方がよいでしょう。
発作のほとんどは足の親指の付け根に起きますが、ほかに足首や膝などさまざまな関節で起きる可能性があります。
その理由は2つあります。1つは、関節は体の中心から遠く体温が低いため、結晶ができやすい。もう1つは関節に体重がかかりやすいため、関節に沈着した尿酸塩がはがれやすく、痛風発作を起こしやすいからです。