加瀬部駿介さん手術4回…世界にわずか70症例の病気と闘う

公開日: 更新日:

 本格的な異変はそれから2年後でした。今度は転んでもいないのに右太ももがむちゃくちゃ痛くなったんです。

 同じ病院に行くと、また同じ手術になりました。「1週間ぐらいで退院できる」と言われたのですが、手術2日後にまた同じくらい痛くなって再手術。するとまた2日後には血がたまってきて、また手術……と、結局5回も手術を繰り返しました。

■「このままだと右脚切断もあるかも」

 血液に詳しい先生が登場して改めて血液を検査すると、血小板が高校のときよりも格段に減少していて、ほかにも血液凝固因子の一部が極端に少ないと判明したのです。

「君の病気はラープスです」と言われたのは、血液の病気にたけた東大病院の血液内科に転院したあとでした。すぐに手術する予定でしたが、経過観察となり、僕のベッドの周りにズラーッと医師が集まって何やら話をするんです。僕は僕で「ラープス」をネットで検索してみたんですけど、「ヨーロッパのお城」ぐらいしか出てこなくて、結局なんだか分かりませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ