著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

マスクに手袋…味気ない性交もプレーと割り切れば楽しめる

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も解除となり、警戒しながらも従来の日常生活を取り戻しつつあります。しかし、第2波の流行を少しでも抑えるためには、引き続き「3密(密閉、密集、密接)」を避けることが重要であることに変わりません。

 これまで長い期間、自粛生活を強いられてきたわけですが、緊急事態宣言の解除で最も気が緩みやすくなるのが「性欲」でしょう。人間の3大欲求は「食欲」「睡眠欲」「性欲」といわれます。このうち「食べること」と「寝ること」は生死に直結するのでやめることはできませんが、意識すれば3密は避けられます。

 しかし、「性交」は3密でなければ成り立たない行為です。もちろん相手が特定のパートナーで、お互いが日頃からコロナに注意しているのであれば感染リスクは低いでしょう。しかし、中には定期的に風俗で性欲を満たしている人もいるでしょう。そのような人はいつまでも風俗を自粛しているのは難しいはずです。どうしても風俗を利用したいなら対策が必要です。

 コロナウイルスはインフルエンザと同じで、唾液中にウイルスが含まれます。ですから会話やキスなどによる飛沫(ひまつ)感染、それからウイルスを含む飛沫が付着したところを手で触って口や鼻、目などの粘膜から感染する接触感染が主な感染ルートです。また、コロナウイルスの場合は、ウイルスが空気中を浮遊するエアロゾル感染の可能性も指摘されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…