著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

マスクに手袋…味気ない性交もプレーと割り切れば楽しめる

公開日: 更新日:

 風俗がハイリスクなのは、不特定多数の人が利用するので、利用者から風俗従事者が感染した場合、他の利用者に次々と感染拡大させてしまうクラスター(小規模な集団感染)になるからです。これは性感染症でも同じことが言えます。

 では、このコロナ禍で風俗を利用したい場合、どんな対策が必要なのか。それは日常生活の注意と同じです。性交の前後にきちんと手を洗う。お互いマスクを着けたままで、キスや口での愛撫は行わない。手にも薄手の使い捨てゴム手袋をお互いがする。男性はコンドームをきちんと着けましょう。そして潤滑油をたっぷり使って、お互いの性器を手で愛撫する性交にとどめるのがいいでしょう。

 新型コロナは、まだわかっていないことばかりです。中国で新型コロナを発症した38人の男性を対象に行った研究では、6人の精液からウイルスが検出されています。別の研究では、精液内のウイルスは、患者が陽性と診断されてから平均31日後に消滅していたという報告もあります。

 味気ない性交になりますが、普段と違った“異色プレー”と思えば、少しは満たされるのではないでしょうか。ただ、ハイリスクであるのは間違いないのでお勧めはしません。

【連載】専門医が教える パンツの中の秘密

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…