行為の最中はまれ 「腹上死」は数時間後にやってくる
不倫相手宅に泊まり込んでのセックスは危険
「セックスの最中に心臓が苦しくなって死んだらと思うとセックスに集中できない」という中高年も多いのではないか。
年を重ねると心臓の調子が気になる人も多い。階段を上るのに息切れするという人はなおさらだ。
そのせいか、有名人が愛人宅で亡くなったとか、ラブホテルで死んだなどと聞くと、「腹上死」をリアルに感じてしまう。
実際に腹上死で逝った本人は幸せの絶頂で亡くなり、思い残すこともないかもしれない。しかし、残された愛人や家族はたまらない。元気な人が突然死した場合は医師法21条により、変死届を出すことになっている。病死なのか、他殺なのかを明らかにして社会秩序を維持するためだ。そうなると警察に根ほり葉ほり聞かれたうえ、遺体は解剖に回される。生前どんな立派な夫や父親であってもそれだけで蔑まれてしまうケースだってあるだろう。
そもそも腹上死という言葉はどこから来たのだろうか? その由来は中国の南宋の宋慈が書いた、『洗寃集録』の一文にあると言われている。『洗寃集録』は現存する世界最古の体系的法医学書である。それには次のように書かれている。