食事でがんが消える?肺がんと診断された放射線技師の感想
病院で放射線技師として働いているHさん(49歳・男性)は、肺の検診で要精密検査と判断されました。それを受け、がん拠点病院の呼吸器外科を受診したところ「肺がん」との診断でした。3週間後には右肺の上葉のがんを胸腔鏡で切除することになり、手術や麻酔などの説明書、同意書などをもらって帰宅しました。
Hさん夫婦に子供はいませんが、近所のスーパーで働いている妻が「お父さん、頑張ろう。早期で見つかって良かったね」と言ってくれて、少し安堵しました。
その翌日、職場の上司や同僚に手術を受ける旨を伝えて1週間の休みをお願いした時も、みんなが励ましてくれ、ありがたいと思いました。
Hさんは、これまでたくさんのがん患者の放射線検査に関わってきました。以前は「がん」という言葉はそれほど気にならなかったのですが、いざ自分自身のことになってみると、急にテレビ、新聞、雑誌などで「がん」という言葉が目につき、耳に入るようになりました。
それから3日ほどたったある日、自宅の台所に「今あるがんが消える」というタイトルの単行本が置いてあることに気づきました。Hさんは「妻が買ってきたのだろう」と思いましたが、ほかにも「がん」に関する古い本が数冊揃っていました。