睡眠不足はがん、認知症、糖尿病、うつ病のリスクを上げる

公開日: 更新日:

 睡眠不足は睡眠リズムの乱れに容易に結び付く。前述の通り、「平日睡眠不足」→「週末は夜更かし朝寝坊」→「睡眠のリズムが後ろにずれる(時差ボケのような状態)」となるからだ。

 寝だめがダメなら、昼寝はどうか――。

「ありがちなのが、暗い部屋でベッドに横になって取る昼寝。これでは深い眠りになって夜眠れなくなり、睡眠リズムの乱れにつながります。昼寝をするなら、寝やすい環境は絶対に避け、短時間仮眠が鉄則です。明るい部屋で椅子に座ったままデスクに突っ伏す感じで10~15分ほど」

 ただし、「短時間仮眠」は窮余の策。まずやるべきは夜の睡眠時間の確保だと、福田所長は強調する。米国の「ナショナル・スリープ・ファンデーション(国立睡眠財団)」が推奨する睡眠時間は、成人で7~9時間。小学生は9~11時間、中高生は8~10時間。これを下回っていれば、生活の見直しを図る必要がある。

「現代の日本人は子供の頃から睡眠不足で、それがずっと続いている。つまり睡眠不足の長期的弊害をすでに被っていて、肥満、生活習慣病、がん認知症のリスクはだれにでもあるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題