睡眠不足はがん、認知症、糖尿病、うつ病のリスクを上げる

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 睡眠不足は睡眠リズムの乱れに容易に結び付く。前述の通り、「平日睡眠不足」→「週末は夜更かし朝寝坊」→「睡眠のリズムが後ろにずれる(時差ボケのような状態)」となるからだ。

 寝だめがダメなら、昼寝はどうか――。

「ありがちなのが、暗い部屋でベッドに横になって取る昼寝。これでは深い眠りになって夜眠れなくなり、睡眠リズムの乱れにつながります。昼寝をするなら、寝やすい環境は絶対に避け、短時間仮眠が鉄則です。明るい部屋で椅子に座ったままデスクに突っ伏す感じで10~15分ほど」

 ただし、「短時間仮眠」は窮余の策。まずやるべきは夜の睡眠時間の確保だと、福田所長は強調する。米国の「ナショナル・スリープ・ファンデーション(国立睡眠財団)」が推奨する睡眠時間は、成人で7~9時間。小学生は9~11時間、中高生は8~10時間。これを下回っていれば、生活の見直しを図る必要がある。

「現代の日本人は子供の頃から睡眠不足で、それがずっと続いている。つまり睡眠不足の長期的弊害をすでに被っていて、肥満、生活習慣病、がん認知症のリスクはだれにでもあるのです」

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