首<上>頚椎症には痛みナビ体操が効く リハビリ専門医が推奨
患者にとっては頚椎症の問題部分を詳しく調べるよりも、現在生じている“痛み”を、どうしたら改善させられるかを知ることの方が重要だからだ。
「痛みナビ体操」を行う前に、まず「首をどの方向に動かすと痛みが改善するか」を調べて、自分の痛みのタイプを把握する必要がある。そのタイプによって体操のやり方が異なるからだ。ここでは、頚椎症の約80%を占める「後方改善型」と、約15%を占める「前方改善型」の見極め方を紹介する。
「後方改善型」には、2つのタイプがある。それを調べるには、首を後ろに動かす2つの運動を行ってみる。
①首引き運動
背筋を伸ばして顎を少し引いた姿勢から、顎を思いっきり引いて、戻す。このとき、首に力を込めて、顔を真っすぐ前に向いた状態を保つのがコツ。
②首反らし運動
背筋を伸ばして顎を少し引いた姿勢から、顎を突き出さないように注意しながら、ゆっくり上を向き、戻す。戻すときも顎を突き出さない。