トップクラスの栄養価 アボカドを食べるなら今がおすすめ
年間を通して流通しているアボカド。流通している中で最も多いのはメキシコ産で、全体の9割以上を占めるといわれている(東京都中央卸売市場の場合)。それ以外では、ぺルー、フィリピン、チリ、ニュージーランド産のアボカドが出回っている。
アボカドは季節によって味が変わり、今の季節のものはバターのような濃厚さがあってクリーミー。「森のバター」を満喫したいなら、初夏までのアボカドがおすすめだ。
果物の中でもトップクラスの栄養価の高さで、果肉の脂肪分は20%近い。しかし、血液をサラサラにする不飽和脂肪酸が主体なのがポイント。また、抗酸化成分のビタミンEを多く含んでいる。ビタミンEは、がんや動脈硬化の予防、老化抑制に効果があるといわれている。体内の余分なナトリウムの排泄を促し、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞予防などに役立つカリウムも豊富だ。食物繊維も豊富なので、便秘対策も期待できる。
アボカドの選び方としては、皮に張りとツヤがあり、色が濃く、ヘタが取れていないものを。熟すと皮に黒みがかかるので、すぐに食べるなら黒っぽい色のものを選ぶ。皮が緑色の場合は、20度前後の場所で追熟させるといい。ちょうどいい熟し加減になったら、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。ただし、2~3日以内に食べること。
丸ごと1個食べきれない時はタネ付きのままラップに包んで保存する。切り口にレモン汁をかけると酸化による変色を抑えられる。