新しい乳がん検診「ドゥイブス法」は見逃しが少なく痛くない
乳がん検診には、乳房を挟んで撮影する「マンモグラフィー(以下=マンモ)」があるが、「痛い」という女性は少なくない。放射線被曝というデメリットもあり、受診率の低さにつながっている。豊胸手術をした人は中に入れたインプラントが壊れる可能性があり、医療機関側から検査を拒否されることも。
「次に、たとえマンモを受けても、日本人は『高濃度乳房』が多く、がんを見逃されやすい」
高濃度乳房とは、乳房に占める乳腺組織の割合(乳腺濃度)が高いことで、高い順に「高濃度」「不均一高濃度」「乳腺散在」「脂肪性」と分類される。一般的に若いうちは高濃度が多数で、加齢とともに乳腺濃度は低くなるが、日本人は年を取っても高濃度の人が多数を占め、高濃度と不均一高濃度を合わせると半数ほどが該当。高濃度乳房は病気ではないが、マンモでは乳房全体がほぼ白く写るため、がんが見つかりづらい。
「超音波検査も併用すれば高濃度乳房でも、がんを発見できる率は高まります。しかし、超音波技師の数は十分ではありません。また、高濃度や不均一高濃度を受診者に報告することは義務化されていません」