名画「愛と哀しみの果て」では語られなかった主人公の感染症
「愛と哀しみの果て」という米国の映画をご存じでしょうか? 裕福ですが行き遅れたデンマーク人の女性が、友人の男爵と「打算的結婚」をした後、生きがいを求めてアフリカに渡り、コーヒー園経営や愛に命を燃やす姿を描いたドラマです。主演は、当時36歳のメリル・ストリープ。恋人役は当時49歳のロバート・レッドフォード。映画公開の翌年のアカデミー賞では作品賞をはじめ7部門を受賞しました。名画としてテレビで何度も放送されたので、ご覧になった方も大勢おられると思います。
この映画の原作は「アフリカの日々」という小説で、著者はカレン・ブリクセンという女性です。アイザック・ディネーセンというペンネームでいくつもの小説を発表していて、「アフリカの日々」は彼女の自伝的小説と言われています。