職域接種ワクチン 現役自衛官の6割以上が2回目に38度超の発熱
21日に厚労省が開催した、専門家による新型コロナワクチンの副反応を検討する合同会議にモデルナ社製の副反応についての資料が提出されている。7月19日までにモデルナ社製のワクチンを打って登録した1万2253人の途中解析で、対象者の95.63%は事務以外の自衛官。男女比は95.3%が男性で、既往歴なしが94.9%と極めて健康な人たちのデータだ。
このうちモデルナ社製ワクチンを1回打ちデータがそろった5178人を分析したところ37.5度以上の「発熱」があった人は接種日、翌日、翌々日合わせても10%に満たなかった。ところが、2回目接種を済ませた3772人中データが集まった980人を調べたところ翌日は7割、翌々日でも2割を超える人に発熱があり、通期ではその割合が8割近くとなっていた。しかも、その半数以上は38度を超える発熱だった。「倦怠感」「頭痛」も同様で、とくに2回目の接種翌日の倦怠感は8割を超えて9割近く、頭痛は6割の人が感じたという。いずれも中等度・高度が半数近くを占めた。
ファイザー社製ワクチンと比べるとどうか。ファイザー社製は1回目、2回目接種で37.5度以上の発熱があった人の割合がそれぞれ、3.3%と38.1%に対してモデルナ社製は6.7%と78.0%。38度以上となると、ファイザー社製がそれぞれ0.9%と21.3%に対してモデルナ社製は2.1%と61.8%。どちらも明らかに高かった。倦怠感はファイザー社製の1回目、2回目が23.2%、68.9%に対してモデルナ社製は27.5%、86.1%とこちらも症状が強く出る傾向にあった。