riceボーカル櫻井有紀さんが喉頭がんの発症告白 早期なら放射線30回で完治
異常に気づいたら、耳鼻科へ。まずファイバースコープを鼻から挿入して、「エー」などと発声したり、頬をふくらませたりしながら喉全体をチェックします。がんが疑われる病変があるときは、その一部を採取。病理検査を行います。櫻井さんは全身麻酔でしたが、病院によっては外来で局所麻酔で行うことも可能です。
転移がなければ、治療は放射線でほぼ完治します。1回数分の照射で30回ほど。外来で照射することができるため、治療と仕事の両立もしやすいでしょう。照射部位は炎症を起こし、痛みがありますが、鎮痛剤や軟膏でよくなります。
ほかにレーザー治療、抗がん剤を組み合わせた化学放射線、手術がありますが、手術は放射線後に再発したり、化学放射線でも治療が困難なケースなど最終手段。声帯の切除は生命に影響を及ぼしませんが、生活の質を大きく左右します。声を失ったつんく♂さんのがん告白は、世間を驚かせました。
たばこの影響というと肺がんをイメージするかもしれませんが、喫煙者のがん死亡リスクは喉頭がんが最大。たばこを吸わない人を1とすると、喉頭がんは32.5倍。肺がんは4.5倍ですからその差は歴然。とにかくたばこの影響が強く、喉頭がんでたばこを吸わない人をほとんど見たことがありません。