池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

たるみ改善にはカボチャ、キノコ、鶏肉、豆で「脾」を増強

公開日: 更新日:

 頬のラインのもたつき、開いた毛穴……。「たるみ」は老けて見える大きな原因。好感度が一気にダウンする“ブルドッグ顔”にならないためにも、薬膳でリフトアップに努めましょう。

 たるみに負けず、ぼやけた輪郭を持ち上げるためには、「脾」がポイントになります。脾は飲食物の消化、吸収をつかさどる臓器で、取り込んだ栄養を人間のエネルギー源である「気」に変えて全身に送る働きがあります。いわば、気を生み出す「生命力の要」ともいえる臓器です。

 脾には、皮膚や内臓を本来あるべき位置から下げないように維持する働きも。重力による下垂を食い止める機能があるのです。よって、この働きが衰えると顔のたるみが悪化します。さらに、体内では胃下垂、脱肛といった現象も起きやすくなってしまいます。

 また、脾が弱いタイプは水分代謝が悪く、むくみやすい傾向があります。長引くむくみも、たるみを助長させる一因です。脾は筋肉との関係も深いため、脾が弱ると筋力も弱まります。顔の筋肉の衰えによって、いよいよたるみが進行してしまうばかりか、下半身もたるみがちに……「下半身でぶ」化も加速してしまうのです。

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