コロナ禍で人気に拍車「カラコン」による目のトラブルには要注意
「本来、カラコンを含むコンタクトレンズは高度管理医療機器であり、法律に基づき品質、有効性及び安全性が確認され国に承認されたものを適正に使用しなければなりません。そうでなければ重篤な眼障害を起こす可能性があります。ところが、視力補正を目的としないカラコンのなかには海外から輸入され、インターネットなどによって販売されているものがあります。これらは国内承認を得ていない製品もあり、トラブルがあっても製造元に連絡することは難しく、補償もありません」
カラコンでのトラブルで多いのは「色素沈着」と「酸素透過性不足」だ。
色素沈着はカラコン装着中にレンズの着色剤が角膜にくっついてしまうトラブル。そのまま使い続けると、角膜に炎症が起き、痛みや充血などのトラブルが起きる。
酸素透過性不足は、通常のコンタクトレンズでも問題になるが、カラコンではその値が通常レンズの半分以下というケースもある。
「この値が低いレンズを長時間使用すると目が酸素不足となり、傷がつきやすくなり、感染症にかかりやすくなります。なかには角膜上皮の欠損だけにとどまらずその下にある角膜実質まで障害される角膜潰瘍を起こすこともあります」