冬の脱水を防ぐ水分摂取は「出た分を補充する」を心がける
高度にうっ血がある心不全の場合、利尿剤を使って体内の水分量を減らすケースもあります。しかし、それでもある程度の水分は摂取する必要があります。利尿剤が効かないくらいの脱水状態になると、今度は腎臓への血流低下から尿が作られなくなり、命の危険さえ招いてしまうからです。
ただ、厳格な水分制限が必要になるのはかなり特殊なケースで、そういう場合は必ず主治医がついて水分摂取の管理をしています。ですから、心不全など一部の心臓病や腎臓病で水分制限を受けている人は、これまでお話しした水分の取り方についての内容は心に留めておくだけにして、主治医の指示に従ってください。
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