オミクロン株に漢方「荊芥連翹湯」でプラスアルファの感染対策 医師が提唱
「パクスロビドは重症化予防効果が90%ですので、これが処方された際には、荊芥連翹湯の併用は必要ないでしょう」
荊芥連翹湯は、病院で医療用漢方薬として処方してもらえ、また、インターネットやドラッグストアで一般用漢方薬として入手できる。ただし、一般用漢方薬は、1日の服用量が医療用の約半分に設定されている。
「用量が半分だからといって予防効果が半分になるわけではないため、一般漢方薬を予防薬として服用する時は、表示されている量で構いません。治療薬として服用する時は、規定量の倍量の服用をお勧めします」
なお、医療用を病院で処方してもらうには、慢性副鼻腔炎、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、尋常性ざ瘡(にきび)などと診断されることが必須(保険診療の場合)。予防薬の処方も保険診療では禁止されているので、「コロナの予防のために」と言っても処方されない。
「いつコロナに感染するかという不安を胸に抱えて生活することを考えると、保険診療で手に入れるより費用はかかるかもしれませんが、インターネットなどで事前に荊芥連翹湯を入手し、もしものときに備えておく方がいいのでは、と考えています」
重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人と同居していれば、より感染対策に敏感にならなければならない。また、オミクロン株がピークアウトしても、次の株が猛威を振るうかもしれない。荊芥連翹湯を、コロナ対策の一つに加える価値は大いにある。