ハスカップは「不老長寿の妙薬」鉄・カルシウム・ビタミンが豊富
北海道の特産品でもあるハスカップは和名で「クロミノウグイスカグラ(黒実鴬神楽)」とも呼ばれます。ブルーベリーのような色(青紫色)に丸みを帯びた円すい形の果実です。
品種によっては赤色や黄色の実をつけるものもあり、甘酸っぱくも苦味や酸味が入り交じった特徴的な風味が面白く、酸味が強いためジュースやジャムなどに多く利用されています。
ハスカップという名前は北海道の先住民族アイヌ民族の言葉「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」が由来となっているほか、「エノミタンネ(細長い実)」に由来して「ユノミ」という愛称で呼ばれることもあるそうです。
古くから「不老長寿の妙薬」「幻の実」として、アイヌ民族が冬季の保存食として利用したり、体を軽くし、不老不死に役立つ果実として、特に心臓の弱い人や、貧血、冷え性の人に良いと民間治療にも用いられていたといいます。
では、いったいどのような栄養素が含まれているのでしょうか。まず、果物の中でもトップクラスの鉄やカルシウムが含まれています。特に鉄は体内に吸収しづらい栄養素なのですが、ハスカップには吸収を助けてくれるビタミンCやクエン酸が一緒に含まれるため、効率的に鉄を吸収することができます。