著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ソバは夕食に取りたい 血糖値が上昇しにくく睡眠の質を担保

公開日: 更新日:

 また、フラボノイドの一種であるルチンという成分も含みます。血圧を下げる薬としても有名で、毛細血管を強くする働きがあるので、動脈硬化高血圧予防にも役立ちます。ルチンを多く含む韃靼(だったん)そばを用いて体重減少を検証した臨床研究では620ミリグラムのルチンを含むそばを12週間食べた場合、食べなかった群に比べて4週目で体脂肪率が、8週目で体重に有意な差が見られたといいます。GI値も低いソバですから、糖尿病や体重を落としたい方にもおすすめです。

 さらにソバには味覚異常を予防する亜鉛も含まれています。偏食の子供に6カ月間毎日1㎎/㎏食べさせた実験では、偏食の改善や食欲増進作用も見られたといわれています。記憶力の向上にも役立つという研究もあります。

 マウスの実験では、そば粉を長期間食べさせると免疫機能アップの指標となるマクロファージのNO産生機能が上がるという報告も。生活習慣病から免疫機能改善まで、さまざまな機能が期待できるソバ。ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も