米国ではオミクロン株の猛スピード変異にワクチンが追いつかない
それ以上に気になるのは、次にアメリカでの流行が予測されるオミクロンBA4とBA5です。南アフリカでは、人口の98%がワクチン接種または感染による抗体を持っているにも関わらず、この2つが大流行している、つまりほぼすべてがブレイクスルー感染ということになります。
こうなると問題は、いかにして最新の変異種に合わせたワクチンを作って打つのかということになってきます。製薬会社は変異に合わせて迅速に中身を変えられるとしてはいますが、それでも臨床実験や製造工程に時間がかかります。それが変異のスピードに追いつかないことが懸念されているのです。
それでも朗報なのは、初期に大流行したオリジナル株対応のワクチンよりは、オミクロンに合わせて作ったワクチンのほうがずっと効果があることです。つまりできる限りアップデートされたワクチンを打ち続けるしか今のところ対策はありません。
変異とワクチンのスピード競争がいつまで続くかもわからない中、人々は今日も満席の飛行機で旅行に出かけています。