水虫悪化を防ぐ!専門家が教える「知っておくべき7つのポイント」
【すぐには感染しない】
水虫菌は角質層にすみ着いている。水虫持ちから、その水虫菌付きの角質層がはがれて床などにばらまかれ、それを踏みつけくっ付けたままにすることで、感染する。
「12~24時間以上で感染が成立します。水虫菌は、長ければ1年近く床などに落ちたまま生きています」(常深教授)
足の水虫は日本人の5人に1人が該当するといわれている。温泉、プール、スポーツジムなど、裸足で歩くところにはほぼ水虫菌がいると思って間違いない。それを踏みつけ、帰宅後そのまま寝ると感染は成立。回避するには、足を洗ってから寝るとよい。
「ただ、家族に水虫持ちがいれば、自宅で足を洗ってもその後にまた水虫菌が足に付いてしまいます。家族みんなで治療しましょう」(常深教授)
【爪にも水虫菌がいる】
「足の角質層の水虫菌が繁殖すると、爪の先端や横から爪の下に侵入し、そこに高温多湿という水虫菌にいい条件がそろうと、爪や爪の下でも水虫菌が繁殖します。これが爪白癬で、日本人の10人に1人が感染しているという報告があります」(順天堂大医学部皮膚科学講座・木村有太子医師)