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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

健康寿命という点では「実家通いの就職」が男子の勝ちパターン 医療情報学教授が語る

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 もちろん、結婚しないまま実家暮らしを続けていれば、親が先に亡くなり、最後は自分ひとりになってしまう。とはいえ、いまどきの高齢者、とくに母親は元気で長生きが多い。50代や60代の息子に食事を作り続けている母親も、少なくない。そのため息子のほうは、かなり年配になるまで家事から解放され、バランスのいい食事を取れ、しかも家賃や光熱費も安く(家庭によってはタダで)済む。実家を建て直して、その費用まで親任せという独身息子も少なくないらしい。

 それでも親は、息子の面倒を見なければならないので、気が張って、元気に生活できる。また息子は、将来的に親を介護し、看取ることになるから、自分の体調や健康には単身者よりも気を使うはずだ。こうしてウィンウィンの関係が成り立ち、親子とも長生きできるわけである。

女性健康リスクは結婚に左右されない

 そういうことを考えると、所得が低く抑えられているいまの時代、実家から通える会社に入るのが、男子にとっては健康寿命という点では勝ちパターンと言えそうである。

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