お金か中絶か? 中間選挙で不条理な選択を迫られるアメリカ人
一方日本以上に激しいインフレに襲われているアメリカでは、多くの人の生活がとても苦しくなっています。そのため共和党は「民主党もバイデン政権もインフレ問題を解決できない、全くダメだ。」と厳しく糾弾し、経済が大事なら共和党に投票しろとあおっています。
一体どちらが勝つのでしょうか?
深刻なインフレの中、当初は経済で戦う共和党が有利と考えられていました。
ところがそうではないかもしれない、という声も出始めています。そのきっかけが8月23日ニューヨーク州郊外で行われた、下院議員の補欠選挙です。
この地域は両党の勢力が拮抗する激戦区。ところが蓋を開けてみると、中絶擁護を掲げた民主党候補が、共和党候補にハッキリと差をつけて下しました。また投票を前に新たに有権者登録をしたのも、圧倒的に民主党支持の若い女性だったというのです。
「アメリカは経済より中絶を選ぶかもしれない」と、共和党がパニックに陥ったという報道もあるほどです。
最終的にどちらが勝つのか全くわかりませんが、まさにアメリカの未来を賭けた戦いから目が離せません。