カリウムの取りすぎに要注意! 野菜、果物、豆…「体にいいもの」を食べているのにナゼ
■高齢者は、一度は血中濃度の測定を
前述の通り、CKDで腎機能が低下しているとカリウムの排泄能力が低下する。CKDの人は、まずはカリウムの血中濃度を測定し、必要に応じて主治医や管理栄養士らと食事内容を見直す。
一方、CKDでなくても安心はできない。腎機能のポピュラーな評価項目であるクレアチニンは、腎機能が半分程度まで低下しないと高い数値を示さない。そのため最近は、クレアチニン、年齢、性別を特殊な計算式にあてはめ算出する「eGFR」という数値が用いられるが、すべての人がeGFRで正しく評価されているとは限らない。
「クレアチニンは正常でも、腎機能が落ちているかもしれない。加齢で知らずに腎機能が落ちていることもあります」
そういう人がカリウムが豊富な食品を「体にいいから」と積極的に食べていたら……。過去にカリウムの血中濃度を測定したことがなければ、一度は測定することをお勧めする。一般内科でも、希望すれば測定してもらえる。