長引く息苦しさや発熱の正体は「薬剤性間質性肺炎」かもしれない

公開日: 更新日:

 診断は主にレントゲン写真や高分解能CT(HRCT)の影、血液検査、聴診から行う。薬剤によるものなのか鑑別するために、薬剤服用歴のほか、過敏性肺炎の鑑別、ペット飼育歴やカビの吸入の有無、新型コロナやインフルエンザ、肺炎球菌やマイコプラズマなど感染症にかかっていないかを確認する。患者側は、具体的な自覚症状、服用・使用している薬やサプリメントの種類を問診の際に提示することが、診断の重要な情報となるので、受診の前にあらかじめメモなどにまとめておくといい。

「治療は基本的に原因と考えられる薬剤の服用を中止することです。これにより症状が軽快するようであれば、薬剤性間質性肺炎であると考えられます。しかし、薬の服用を中止しても症状の改善がみられない中等症以上の症例の場合、副腎皮質ステロイドの点滴や内服を行います。それでも改善されなければ、免疫抑制薬を投与するなど、重症度によって治療法を検討しています。年齢による治療法の違いはありません」(大谷院長)

 近年は健康志向の高まりによって、漢方薬、サプリメント、健康食品などを積極的に手に取る人は少なくない。

 だが、体に良いと信じて飲んでいるものが、体質によっては、ダメージをもたらすという意識を持ち、服用の際には十分に注意することが必要だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主