86歳心房細動の男性「悪化リスクはあってもできる限り家にいたい」
「足がむくんじゃったのはさ、もっと入院中にリハビリやらせてくれなかったからだよ」(患者)
「もし今度、入院した場合もS先生が担当ですか?」(娘)
「もう入院したらしょうがないや」(患者)
「もっと悪くなるリスクはあります。でもできるだけ家にいたいわけですね」(私)
「そうですね」(患者)
「わかりました、では看護師さんも頻回に来てもらえるように指示を出しますし、もしも夜など苦しくなったら、当院に連絡をくだされば駆けつけます。その時点でお父さんは入院したくないとは言わないと思います。ただリスクはあります。搬送が間に合わないということもあるかも。ベストな選択ではないですが、お父さんのお気持ちを考えた上で、このやり方でやっていきましょう」(私)
ご本人の希望によっては、ベストではなくベターを目指す。それも在宅医療ならではのやり方なのです。