国家資格合格率データを読む(3)歯科医師国家試験合格率
昨年度は国公立全体で66.5%、私立全体では44.7%
今回の国試の詳細な数字はまだ公開されていませんが、昨年度の数字は出ています(各大学の医学部医学科の入学状況及び国家試験結果等:文部科学省)。その中の「修業年限(6年)での歯科医師国家試験合格率」を見てみましょう。留年せずに6年間で卒業でき、しかも国試に合格したストレート組の割合です。
結果は国公立全体で66.5%、私立全体では44.7%でした。最も良かったのは岡山大学(85.4%)、次いで九州歯科大学(77.9%)、鹿児島大学(71.7%)などとなっています。
私立では東京歯科大学(71.1%)と昭和大学(70.4%)が高い数字を出しています。しかしほとんどが50%に達しておらず、鶴見大学(29.5%)、日本歯科大学新潟生命歯学部(26.0%)、岩手医科大学(25.5%)は、際立って低い数字になっています。
(表1)に国公立大学、(表2)に私立大学の公表されている新卒合格率と、国試ストレート合格率を載せておきました。新卒合格率とストレート合格率との乖離が大きい大学が目立ちます。歯学部進学を考えている方は、ご参考にするといいかもしれません。