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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【高麗人参】糖尿病や心筋梗塞の抑制効果の報告 脱毛や冷え性の予防にも

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 高麗人参は、和名をオタネニンジンというウコギ科の薬用植物の根っこを乾燥させたもの。私たちがパッとイメージするニンジンはセリ科の植物なので種から違います。最も古いとされる中国の漢方薬書においては、高いランクの生薬として高麗人参の効能が記されています。日本では奈良時代の天平11年(739年)にすでに聖武天皇の手に高麗人参が渡った記録が残っていますが、広めたのは江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗とされています。朝鮮半島から苗を入手し栽培して、増やした御種(ニンジンの根)を各地の大名に配布。栽培を奨励し、オタネニンジンとも呼ばれる由来となっているそうです。

 現在、長野県、福島県、島根県で栽培されていますが、数は少なく希少なため、そのほとんどを輸入に頼っているのが現状です。

 韓国では、日本と同様に父母の日があり、贈り物をする習慣があります。その際、カーネーションとともに父母の日に人気がある贈り物が、なんと高麗人参! 古来、滋養強壮剤の漢方として利用される高麗人参ですが、その高い健康効果から両親への感謝と健康を願う気持ちを伝えるために贈られるのでしょう。

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