汗が多いのが悩み…単なる汗かきか、それとも「多汗症」か?

公開日: 更新日:

 これらの保存的治療で効果がない人には、手術という選択肢がある。ワキの下の場合は、ワキの真ん中を4~5センチほど切り、アポクリン汗腺を取り除く剪除法が一つ。また、体内で発汗指令を出す交感神経を切除する交感神経節切除術も有効。この2つの方法は、手のひらの汗にも効果がある。いずれも保険適用だ。

 自由診療なら、マイクロ波エネルギーでアポクリン腺やエクリン腺を破壊する「ミラドライ」と呼ばれる手術もある。

 インターネットなどで「多汗症」「ワキ汗」などと検索すると、「ボトックス注射(ボツリヌス注射)」という治療法がヒットする。しかし多汗症患者を非常に多く診ている山本医師は、ボトックス注射を行っていない。その理由は、ボトックスの抗原性にあるという。

「体に抗体ができるため、2回目以降はボトックスを打っても汗が出ない期間がぐんと短くなってしまう。一度くらいならいいが、長期的に打つのはお勧めしません。効果がないからといくつかの病院をめぐり、短い期間に大量にボトックスを打つのはもってのほかです」

 日常的にできる汗対策もある。ひとつは、クールテックと呼ばれる接触冷感素材や吸汗素材の衣類を着用する。もうひとつは、市販の制汗剤を夜の入浴後に塗る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”