「疳の虫」に対して東洋医学ではどのように対処するのか
そしてそのような子供を対象に開発された小児鍼があります。
この小児鍼の特徴は、まだ経絡が完全に発達しておらず、柔らかくて損傷を受けやすい子供の肌に合わせて開発されたもので、体内に鍼を刺入せずに鍼具を皮膚に当てるだけ。皮膚刺激を主体とした鍼法です。
鍼具として使うのは、員利鍼、いちょう鍼、ばち鍼。皮膚を接触(タッチング)、叩打(タッピング)、押圧(押す)、軽擦(なでる)、軽く引っかくなどして、刺激を加えます。
いずれの鍼法も、痛みを与えず、リズミカルに全身を施術していきます。それによりオキシトシンといった幸せホルモンの分泌が促され、また副交感神経が優位になり、患児をリラックスさせる効果もあるのです。
我が家ではギャン泣きする息子にも小児鍼を行っておりますが、どうやら息子は陽である父親の小児鍼より、陰である母親の抱っこの方が良いようで、やはり小児は「純陽の体」なのです。