痒くてたまらない…「あせも」を悪化させないための3つのポイント
次に、②汗をかきっぱなしにしない。こまめに拭き、肌の上にとどまらせないようにする。出先ならば、吸水性のいいタオルハンカチや、ボディーシートなどを優しく汗をかいた部分に置くようにして拭く。力強く拭き取るのはNGだ。
「ゴシゴシの“ゴシ”でもダメですよ。皮膚のバリアーを壊さないように、とにかく優しく拭いてください。できれば汗をかいた日は帰宅後すぐにシャワーをさっと浴びるなどして、汗を体から早く落としてください」
さらに、③あせもができたら早めに市販薬で対処する。
というのも、あせも自体は、そのまま放置しても数日間でいつの間にか消えてしまうが、「とびひ」になると厄介。とびひは、細菌に感染し発症する皮膚の病気。あせもが痒く、起きている間は我慢できても、寝ている間に無意識にかきむしってしまうことで生じる。特に子供で起こりやすい。
「とびひになると、治るのに時間がかかります。とびひができ、そこに汗をかけば、一層痒みは増し、耐えるのが容易でない場合もあります。そうならないためにも、早めに市販薬。あせもは、市販薬でも効果が出やすい症状です」
それでも効果がない場合、もしくはあせもの範囲が広がってたり、かきこわしてしまったり化膿が見られる場合は、すぐに皮膚科へ。症状に合わせて、外用薬や飲み薬が処方される。たかがあせも、と考えないことが肝心だ。