著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【カルダモン】消化を促し口臭や酒臭さを消す「スパイスの女王」

公開日: 更新日:

 カルダモンは古代エジプトで「聖なる香煙」とされ、神殿での祈祷の際に使われたり、古代の権力者が毒殺の危険から身を守るための解毒剤として使われてきました。原産地であるインドでは、コショウを「スパイスの王様」、カルダモンを「スパイスの女王」と呼び、カレー料理に欠かせない重要な成分としています。肉料理やケーキの風味付けにも使われるほか、実を潰さず丸ごと加えたピラフやカレーなどは、お客さまをもてなす料理とされています。

 カルダモンはスパイスとして多くの料理に使用されるだけでなく、お茶として飲まれることもあります。サウジアラビアでは、「ガーワ」と呼ばれるカルダモンコーヒーがおもてなしの飲み物になっています。真ちゅう製のコーヒーポットの口に、割ったカルダモンを数粒詰めて注いだコーヒーはなんとも言えない高貴な風味がします。

 食後のお茶としてもおすすめされる理由は、消化促進の効果があるためです。口の中に入れることで唾液分泌を促進し、胃を刺激して胃液の分泌を促すため、消化を促進します。

 ラットの実験にはなりますが、カルダモンに抗炎症作用や胃潰瘍予防効果があることが報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…