「漢方薬」はいま西洋医学の現場でもこれだけ使われている 医師の9割が処方

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 2018年に公開された潰瘍性大腸炎の患者を対象にしたRCTでは、青黛を1日2グラム服用した人の38%が寛解したとの報告がある。

 ただし、青黛の副作用で肺動脈性肺高血圧症や腸重積症を発症した症例もあるので、服用を希望する際は必ず医師とよく相談したい。

 漢方薬の処方を受ける時は、ほかにも注意すべき点がある。

 本来漢方薬は、東洋医学的診断を参考にその人の体質に合わせて処方されるのだが、病名だけを参考に漢方薬が処方されてしまうこともある。

「当院を初診で受診された患者さんに伺うと、必ずしも東洋医学的診断とは合致しない漢方薬が処方されているケースがあります」

 また、市販の漢方薬には黄芩や山梔子など重大な副作用をもたらす可能性のある生薬が含まれているものもあり、体質に合わないと間質性肺炎などを引き起こして最悪のケースでは命に関わる危険性もある。

「漢方の煎じ薬であればリスクの高い生薬を抜いた処方が可能です。現代医学の治療に漢方薬も取り入れたい方は、漢方を標榜した外来を受診するといいでしょう」

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