【睡眠時無呼吸症候群】最新治療ならCPAPが合わない人も続けられる
■11~13年を目安に交換
「当院で手術を受けた70歳の男性は、CPAPを10年以上使用していましたが、『装着が煩わしくて使いたくない』と手術を決意しました。また、当直がある仕事をしていて装置本体の持ち運びに不便さを感じていたといいます。手術前は30以上だったAHIは手術後に3.6まで改善し、本人も心理的負担から解放されて満足していました」
手術でデバイスを植え込むため、創部感染、舌下神経麻痺のほか、舌を出した際に前方に出ず左右にぶれるといった有害事象も報告されているが、どれも1~2カ月で治まる一過性の症状で、発生率も1%と極めて低い。
また、原則月1度の受診が求められるCPAPとは異なりHNSは受診頻度の規定がない。
「鎖骨下に挿入したデバイス本体は、11~13年に1度を目安に取り換えます。異変がなければそれまで頻回の受診は必要はありませんが、体重が増減したり、いびきが再発した場合には刺激強度を変更するので、医師に相談してください」