CGM体験記「1型糖尿病でも合併症の不安が解消され豊かな人生が送れる」
時折、主治医にも血糖値を測ってもらいましたが、そんな時に限って血糖値が悪くないのです。そのため、主治医に怒られることはありませんでした。ただ、HbA1cは高いままでしたから、常に“血糖値が高すぎるのではないか”“目や腎臓の合併症を起こすのではないか”と不安でした。
ですから、ちょっと体調が悪いと低血糖を警戒し感覚で補食を口にするようにしていたのです。
皆さんは1型も2型も同じ糖尿病だと思われるでしょう。しかし実際はまるで違います。私の印象では2型糖尿病は同じ食べ物を同じ時間に同じ量だけ食べれば、血糖値は前日とほぼ同じ数値になります。
ところが1型糖尿病はまったく違います。人にもよりますし、その日のストレスや長時間の会議といった環境の変化で血糖値は前日と大きく変わります。血糖の安定感が2型糖尿病の人に比べてはるかに悪いのです。ですから、気になるときにその場で血糖値を測れるCGM(持続グルコースモニタリング:皮下に刺したセンサーで間質液中の糖濃度を持続的に測定し1日の血糖変動を知ることができる)は本当に助かります。