著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

「吐き気止め」のクスリはどのように作用して症状を改善するのか

公開日: 更新日:

 ほぼすべての方が、これまでに一度は「吐き気」を催したことがあるはずです。では、吐き気とはどういったときに起こるのでしょうか。吐き気があるときにはそんなことを考える余裕はないと思いますので、それがない今、改めて一緒に考えてみましょう。

 一部例外はありますが、吐き気が起こるときは基本的に胃の中がパンパンになっています。胃がパンパンになると、その中身が口に向かって逆流しようとするため吐き気が起こり、最悪、嘔吐に至ります。では、なぜ胃の中がパンパンになってしまうかというと、胃や腸の動き(蠕動運動といいます)が悪いことが主な原因のひとつです。

 口から摂取した食べ物は胃にためられ、その後胃の蠕動運動によって少しずつ腸に送り出され、腸で栄養素を吸収しながら蠕動運動によりさらに肛門側に送られていきます。胃や腸の動きが悪くなると食べ物や消化液がうまく送り出されなくなってしまい、胃がパンパンになって吐き気が起こります。実際に吐き気がある人のお腹の音を聴診器で聞くと、グル音(胃や腸が動いてぐにゅぐにゅと音がすること)が弱くなっています。

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