糖尿病患者が治療を中断すると何が起こる? ドイツで新タイプの治療薬輸出禁止の動き
欧州で先行発売され、日本でも22日から保険適用となる肥満症薬「ウゴービ」とオゼンピックは同じ成分が含まれていることから、ウゴービの適応外とされた人がオゼンピックに殺到している可能性がある。
問題は日本でオゼンピックを含めたGLP-1受容体作動薬の供給が今以上に切迫したときの影響だ。
「私のクリニックでもGLP-1受容体作動薬の人気が高く、希望する患者さんも少なくありません。実際、2型糖尿病治療薬の中心はGLP-1受容体作動薬に移っており、今以上に供給が絞られたとしたら新規の2型糖尿病患者さんへの投与は控えざるを得なくなり、現在GLP-1受容体作動薬を使っている患者さんも状況によっては投薬の組み合わせを変えることを強いられるかもしれません。怖いのは、『血糖コントロールができてやせられるGLP-1受容体作動薬が処方されないのなら糖尿病治療をやめる』と言う患者さんが出てくることです」
■「やせ薬」としての使用はやめるべき
糖尿病治療の中断はさまざまな問題を引き起こす。最も怖いのは糖尿病合併症状が急激に出ることだ。