「ヴィーガン」と「肉食」健康にいいのはどちら? 22組の双子が実験
肉など動物性食品をまったく食べない食事、つまりヴィーガン食と、肉をたっぷり食べる食事のどちらが、より健康にいいかを知るために、双子を使った実験が行われました。その結果、肉を食べない食事の方に軍配が上がり、話題になっています。
この実験はスタンフォード大学の研究者が行ったもので、JAMAネットワーク・オープン誌に発表されました。
調査には22組の一卵性双生児が参加。片方が動物性食品を含まない食事、ヴィーガン食を食べ、もう片方が雑食、動物性と植物性の両方を含む食事を2カ月間続けました。
その結果、ヴィーガン食を食べた方は体重が減り、悪玉コレステロールも減少したことがわかりました。
研究者は「健康的な植物ベースの食事は、雑食と比較して心臓を守る利点があることを示した。」とコメントしています。
今回のスタンフォード大学の研究が注目されたのは、同じ遺伝的構成と環境要因を持つ双子を用いたからです。
一卵性双生児はDNAがほぼ同じで、多くの経験を共有しているため、異なる食事パターンを採用した後に観察された結果の違いは、主に食事そのものに起因する可能性が高いと考えられます。