高齢者は「餅の窒息死亡事故」に注意! 男性は女性の2.6倍多い

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「高齢者が餅を食べるときは、必ず人がついておくこと。餅は噛んで飲み込みやすいようにあらかじめ1センチ以下に切っておくこと、餅を口に入れる前に汁物やお茶でのどを潤しておくこと、ゆっくりよくかんで飲むことなどを心がけることです」

■餅による「正月便秘」にも注意

 もうひとつ忘れてならないのは、高齢者は喉だけでなく腸内で餅が固まり、便秘を起こすケースが少なくないことだ。

「餅を食べて1日以内にお腹が膨らみ、強い腹痛に襲われるなどの症状が出る場合が多く、病院へ緊急搬送されるケースも少なくありません。高齢者は内臓も老化で衰えていて食道は収縮力が低下し、胃も小腸に内容物を送り出すスピードが落ちて時間がかかる。お餅が温かく変形しやすい状況では胃の出口を通過するものの、小腸内で温度が低くなると腸管壁にくっついて固くなることで腸閉塞が起こるのです」

 ただでさえ、お正月期間中は運動不足と食べ過ぎで便秘になりがち。そのうえ、黒豆、ゴボウ、昆布などお節料理は消化が悪い食材が多い。それも正月便秘のリスクを高める原因になるという。

 自分では若いつもりでも、体は日々衰えている。正月早々、病院で過ごすことのないよう、高齢者は餅の食べ方には十分注意することだ。

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