清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

高層階・日当たり抜群・真っ白い家具…片頭痛持ちは避けた方がいいワケ

公開日: 更新日:

 また、片頭痛持ちの人はちょっとした気圧にも敏感に反応してしまうので、高層階に向かうエレベーター内の気圧差が頭痛の引き金になることも。高いところに向かうエレベーターに乗っていると一瞬、耳が詰まったようになることがありますよね。あれがまさにその気圧差です。

 タワーレジデンスでなくとも気をつけたいポイントがあります。それは壁紙や家具の色。日本では白い壁紙の部屋がほとんどなのが実情ですが、とくに新築の真っ白は片頭痛持ちの人にとってはときには頭痛を引き起こすきっかけになります。

 真っ白な壁紙に、ソファやダイニングテーブルなども真っ白。日の光がそれらに反射して目に入ると、頭痛が起こりやすくなる。

 片頭痛の人は強い日差しを目に浴びることは避けてほしいと、この連載でも何度も書きましたね。外を歩くときには季節を問わずサングラスを持ち歩いていただきたいと。

 真っ白な家具に反射した光は自然光よりもさらに強く、片頭痛持ちの人の脳を刺激します。


 目に入った強い光が視神経を介して後頭部の視覚野から一気に興奮が始まり、目の前に白い閃光が出ることも。これが起きるとだいたい1時間ぐらい後に、普段より激しい頭痛に襲われる患者さんが多いのです。

 とはいっても、賃貸だと勝手には壁紙を替えられませんよね。最近は簡単に剥がすことができる壁紙などもあるようですが、DIYはお金も手間もかかります。ですから、せめて日が入る部屋に置く家具やカーテン類は真っ白で揃えず、淡いトーンのものを選ぶようにしてはいかがでしょうか。

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