ワンランク上の健診「脳ドック」(3)MRAで狭窄と動脈瘤を見つける
直径:破裂率(1年当たり)
3~4ミリ:0.14~0.90%
5~6ミリ:0.31~1.37%
7~9ミリ:0.97~3.19%
10~24ミリ:1.07~6.94%
25ミリ以上:10.61%以上
だいたい10ミリ以上のものが見つかったら、動脈瘤を塞ぐカテーテル手術などを勧められるはずです。
MRAでは、ほかに脳血管の「狭窄」をチェックすることができます。狭窄とは、動脈硬化で血管の内側にコレステロールなどがこびりつき、部分的に狭くなった状態のことです。他所でできた細かい血栓が詰まりやすいため、脳梗塞のリスクが上がります。
とくに比較的太い血管に狭窄ができると、その先の血流が不足するため、頭の働きが悪くなったり、脳梗塞と同様の症状が出たり(閉塞性脳血管障害)することもあります。
(永田宏・長浜バイオ大学メディカルバイオサイエンス学科教授)