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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【きんかん】「気」を巡らせて消化を促進しお腹の張りを改善

公開日: 更新日:

 腹部膨満感は食欲の低下につながります。栄養不足になって身体機能が衰え、新たな不調を生まないためにも早めの改善を図りましょう。

 中医学において、腹部膨満感は人間のエネルギー源である「気」の流れが悪くなっていることで引き起こされる場合が多い、と考えます。気は全身をくまなくめぐっているのが正しい状態。気が滞ると腹部膨満感が起こり、ガス、げっぷが多くなります。また、気が滞ると「張った痛み」を感じやすく、胃やわき腹が張って痛む、肩がパンパンに張って痛む、といった特徴もみられます。

 気の巡りは自律神経と重なっています。気の流れが滞ると自律神経のコントロールがうまくいかず、精神状態が不安定になってストレスの影響を受けやすくなり、イライラしたり、情緒不安定、不眠といったトラブルも現れやすくなります。

 改善のためには、気の流れをスムーズにする食材を取り入れることが大切です。

 おすすめは「きんかん」。さわやかな香りが気を巡らせて、消化を促進しお腹の張りを改善してくれます。胃もたれ、食欲不振にも高い効能があります。ストレス解消にも効果大で、ストレスによる肩こり、胃の不調にも役立ちます。さらに、風邪の予防、咳止め、喉の痛み、痰のからみにも威力を発揮。冬場にはしっかりと取り入れたい果物なのです。

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