池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【アジ】血流をアップして全身に行き渡らせ足の痛みやしびれを改善

公開日: 更新日:

 中医学において、間欠性跛行は「血」の巡りが悪いことによって引き起こされるとされています。血は、中医学において西洋医学の「血液」としての要素だけではなく、全身に流れて身体のすみずみにまで栄養を与える液体と考えます。血が滞ると足まで栄養が行き届かないために、しびれや痛みが現れるのです。

 血の巡りの悪さは、当然ながら全身の不調につながります。肩こり、関節痛、頭痛など慢性的な疼痛に悩まされがち。また、身体にしこりができやすく、がんなどの悪性腫瘍のリスクもアップ。さらに、血の滞りはダイエットの大敵。ドロドロとよどんだ血液の中にためこんだ脂肪が、しまいに体脂肪に変化してメタボが加速します。

 血をサラサラにして身体中に巡らせる食材を取り入れて、頻繁な休憩なしで買い物や散歩へ、そして全身の不調もスッキリ改善しましょう。

 おすすめはアジ。血流をアップして、全身に行き渡らせる優れた効能があります。血管を強くして、動脈硬化や高血圧の対策にも役立ちます。

 また、胃の働きを強めて消化機能をアップするので、食欲不振の改善にもよい食材。さらに、中医学において「健脳」という効能があり、認知症予防、脳力アップにもパワー大。まさにシニアの強い味方になってくれる魚なのです。

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