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荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

レーシック治療で「検査日に手術」がダメな理由

公開日: 更新日:

 これまでどんな見え方で過ごしてきたのか、レーシックの手術の後はどんな見え方をしたいか、老眼があるならそれをどうするか……。医師と患者さんがじっくりと話をする。この過程こそがレーシック手術の中で非常に大切な時間なのです。

 コンタクトレンズを使っている方は、2回目の検査の前に、コンタクトレンズの装用中止期間があります。ソフトコンタクトレンズは最終検査の3日以上前から、乱視用ソフトコンタクトレンズは最終検査の1週間以上前から、ハードコンタクトレンズは最終検査の4週間以上前から中止となります。

 コンタクトレンズを使用していると、角膜の形が変わっている可能性がある。そのため、最終検査の前に角膜をいったんその人が持つ元の状態に戻す必要があります。そうして初めて正しいデータが取れるのです。

 検査とカウンセリングの重要性についてお分かりいただけたでしょうか。これをしっかりと行わない病院でのレーシック手術はやめておいた方がいいと私は思います。

 なお、レーシック手術は目が成長過程である18歳未満のお子さまや妊娠中や授乳中の方は受けられません。また、網膜剥離、白内障、緑内障、角膜炎、結膜炎など目に疾患をお持ちの方も受けることができません。

 裸眼での生活を可能にするレーシック手術は素晴らしい技術ですが、キチンとした検査に基づいて行われなければ良い結果は得られません。検査は面倒で大変ですが、そこは「良い視力を得るために」と思って頑張っていただきたいと思います。

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