プロが教えるシャンプー術(4)適量とつけ方のポイント
水量は、通常のシャワーの水量で問題ありませ。ただ、強すぎると頭皮にダメージを与えることがあるため、心地よいと感じる程度に調整してください。すすぎ時間は、髪の長さによっても異なりますが、シャワーを用いる場合は2~3分がベストと言われています。頭皮トラブルを抱えている場合などは3分が理想だと思います。
ちなみに全国の男性100名を対象としたアンケートによると、シャンプーにかけるトータル時間は、1分以内(7%)、1~3分(49%)、3~5分(29%)、5分以上(15%)となっており(https://hairlog.jp/special/article/13528)、美容院や理髪店におけるシャンプー時間と比べると短い人が多くなっています。
すすぎが終わったら、必要に応じてリンス類(リンス、コンディショナー、トリートメント)を塗布します。ロングヘアのケースでは、まず傷んだ毛先に塗布してから全体に塗布します。トリートメントの場合は、4~5分放置すると成分が浸透しやすくなります。放置した後は良く洗い流します。
タオルで濡れ髪をふく場合、最初からゴシゴシこすらずに優しくふき取るようにすると、健やかな髪が保持しやすくなります。毛髪は濡れている状態では表面のキューティクルがもろく、剥離しやすくなっているためです。類似した例では、ガラス瓶についた紙シールを取るときに、水にぬらすと紙がもろくなり、はがれやすくなるのに似ています。(つづく)
(山内力 日本美容専門学校講師/元東洋大学非常勤講師)