プロが教えるシャンプー術(1)男女差と選ぶための6項目
紫式部が生きた平安時代、超ロングヘアの女性は米のとぎ汁ですすいで洗髪することが多かったようです。洗髪頻度は、年1回、月1回、月3回(沐浴)など諸説あるようですが、梅雨の時期から夏にかけては、湿気や暑さでかなり厄介だったと想像できます。仮に月に3回の洗髪だったとしても、今では考えられないほど洗髪頻度が少ないと思います。ただ、当時の食生活は今とは違うので、皮脂の分泌量が少なかったとする説などもあります。
皮脂の分泌量は、当然ですが男女差があります。図の棒グラフのように、男女とも皮脂の分泌は30歳頃でピークに達します。その後、加齢により男性のみがほぼ一定の皮脂量を維持し、女性は低下していきます。女性の皮脂量は男性の約3分の2から半分くらいです。
毛径(毛の太さ)は図の折れ線のように、男性は20歳くらいがピークで、加齢により徐々に細くなっていきます。このため、男性用シャンプーは頭皮洗浄が目的の製品が多く、女性用は髪を美しく見せることが目的の製品が多くなっています。