在宅医療は医療界のバーリトゥード…「なんでもあり」が特徴
総合格闘技の原形ともいわれる「バーリトゥード」という、ポルトガル語で「なんでもあり」を意味するブラジル発祥の格闘技がありますが、病院が治療するだけの格闘技なら、在宅医療は医療や生活の知恵、福祉情報などあらゆる知恵を集結させるという意味で、まさに医療界のバーリトゥードともいえるかもしれません。
そのためそんな在宅医療の活用も、いまや入院以外の選択肢のひとつとして注目され始めているのです。ですが格闘技だからといって、決してここで病院医療VS在宅医療といった二項対立的考え方で比較し、どちらがよいのか悪いのかといっているわけではありません。ただ選択肢の中のひとつとして在宅医療を認識していただければと思うのです。
■DPC方式とは
これまでの計算方式は「出来高方式」。入院、薬、注射、検査、処置、レントゲン、手術、麻酔、リハビリ、内視鏡、病理検査、カテーテル検査、放射線治療と、それぞれの治療行為を一つ一つ積み上げて計算する。
一方、「DPC方式」は「入院医療費の合計+治療行為の積み上げ」で計算する。つまり、入院、薬、注射、検査、処置、レントゲンは「1日あたりの定額×入院日数」で、手術、麻酔、リハビリ、内視鏡、病理検査、カテーテル検査、放射線治療は従来通りの積み上げで計算。この2つを合算させる。