著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅医療は医療界のバーリトゥード…「なんでもあり」が特徴

公開日: 更新日:

 総合格闘技の原形ともいわれる「バーリトゥード」という、ポルトガル語で「なんでもあり」を意味するブラジル発祥の格闘技がありますが、病院が治療するだけの格闘技なら、在宅医療は医療や生活の知恵、福祉情報などあらゆる知恵を集結させるという意味で、まさに医療界のバーリトゥードともいえるかもしれません。

 そのためそんな在宅医療の活用も、いまや入院以外の選択肢のひとつとして注目され始めているのです。ですが格闘技だからといって、決してここで病院医療VS在宅医療といった二項対立的考え方で比較し、どちらがよいのか悪いのかといっているわけではありません。ただ選択肢の中のひとつとして在宅医療を認識していただければと思うのです。

■DPC方式とは

 これまでの計算方式は「出来高方式」。入院、薬、注射、検査、処置、レントゲン、手術、麻酔、リハビリ、内視鏡、病理検査、カテーテル検査、放射線治療と、それぞれの治療行為を一つ一つ積み上げて計算する。

 一方、「DPC方式」は「入院医療費の合計+治療行為の積み上げ」で計算する。つまり、入院、薬、注射、検査、処置、レントゲンは「1日あたりの定額×入院日数」で、手術、麻酔、リハビリ、内視鏡、病理検査、カテーテル検査、放射線治療は従来通りの積み上げで計算。この2つを合算させる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  4. 4

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  5. 5

    みのもんたさんが自身のスキャンダルで見せた“類まれな対応力”…明石家さんま、石田純一との共通点

  1. 6

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 8

    日本代表FW古橋亨梧の新天地は仏1部レンヌに!それでも森保ジャパン復帰が絶望的なワケ

  4. 9

    維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?

  5. 10

    松坂桃李「御上先生」第7話2ケタでV字回復へ 詩森ろばの“考えさせる脚本・演出”はTBS日曜劇場からの挑戦状